単行本で2段組み上下巻
文庫本で4巻という中国清代を舞台にした長編小説。
長いんですが、スルスル読めました。不思議。
科挙に首席で合格し官僚となっていく梁文秀と貧しさから宦官になる李春児が歴史に翻弄されていくというお話(凄くざっくり)、でも
今の中国に通じる事が出てきて興味深いです。
この小説の中に香港の割譲を巡って李鴻章が99年の租借にするというのが出てきます。香港は中国に回帰(返還)され50年間は一国二制度とされましたが、現実は…。李鴻章が99年としなければ香港はどうなっていたのだろうか?と今の香港を思うと複雑です。そして歴史は続いているのですよね。
浅田次郎氏は続いて「珍妃の井戸」(珍妃は光緒帝の側室)、「中原の虹」を出版しています。読んでみようかなと思ってます😊