写メ日記 | 雪に思ふ

雪に思ふ

雪に思ふ
今日の雪を見ていると、心に思う和歌があります。

万葉集4500首の最後を飾る一首。

 「新たしき 年の始めの 初春の 
       今日降る雪の いや重け吉事」

意味は、1年の始まりの今日降り積もっているこの雪のように、よい出来事がたくさん重なってほしいものだ、です。
当時の天皇とこの国と民にとって、よいことがたくさんあリますようにという作者の願いが込められているそうです。


2月4日の立春からが辰年のエネルギーに切り替わり運気の流れ上、新年がスタートします。



元日の大きな地震、事故。
悲しみにくれ、絶望にうちひしがれ、涙さえ枯れ果て、心が死んでしまいそうになった人々がいます。
今でも辛い思い、身の千切れそうな思いをされている方がいます。
それを思うと私も涙が出ます。

しかし、だからこそ希望や命の実感がよりいっそう、鮮明に、骨身にしみて感じられるのでしょう。
絶望を知った分希望を引き寄せている。

今日たくさん降り注いだこの雪のように、これからの日々に吉事、吉報がたくさんあることを願わずにはいられません。

虹いろ回春 れいな



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